
先日、吉祥寺にある成蹊大学の
文化祭へ足を運びました。
今回この場所に行くことに
なったきっかけは、少し突然で、
けれどとても印象深い一本の
電話から始まりました。
文化祭を控えたある日、
成蹊大学の学生さんから
「SSアワーという、学生が
主体となって企画を行う時間を使い、
文化祭でイベントを
やりたいと考えています。
バスボムやドライフラワーの
販売を予定しているのですが、
もし余っているお花があれば、
分けていただけませんか」
というご相談を頂いたのです。
詳しくお話を伺うと、
数名の学生さんがチームとなり、
“ロスフラワーを活用した
企画を文化祭で形にしたい”
という、まっすぐで熱量のある
想いを持って準備を進めている
ことが伝わってきました。
その言葉を聞いたとき、
タイムズユーとして
「これはぜひ協力したい」
「何かお手伝いができることがあれば」
と自然に思えました。
お花に触れることで、
花の美しさだけでなく、
その背景や価値、
そして“使い切る”という視点を
知ってもらえたら嬉しい。
そんな気持ちから、
二つ返事でぜひ喜んで、
とお返事しました。
数日後、イベント担当の
学生さんが実際に
タイムズユーまで
足を運んでくださいました。
文化祭の内容や全体の流れ、
作りたい商品、販売の仕方、
ドライフラワーにする際の
工夫や注意点などを、
とても熱心に質問して
くださったのが印象的でした。
こちらとしてもとても嬉しい時間で、
花業界の現状やロスフラワーの課題、
花を「商品」としてだけでなく、
「体験」として届けることの意味など、
気づけば深く、そして丁寧に
お話しさせて頂いていました。
季節は夏の終わり。
その時期は比較的お花も
多く出るため、学生さんが
無理なく持ち帰れる量を考えながら、
できる限りのお花を
ロスフラワーとして託しました。
これらの花が、誰かの楽しみや
学びにつながることを願いながら。

迎えた文化祭当日。
落ち着いた雰囲気と
規律正しさを感じる
成蹊大学のキャンパスは、
この日ばかりは一変し、
出店やパフォーマンスが並び、
多くの人で賑わう活気ある
空間になっていました。
久しぶりに訪れた大学の文化祭は、
とても新鮮で、自然と心が躍る時間でした。

お目当てのロスフラワーを
使ったブースへ行くと、
色とりどりのドライフラワーが
丁寧に飾られ、販売スペースは
多くの人で賑わっていました。
バスボムのワークショップも大盛況で、
子どもから大人まで、楽しそうに手を動かし、
香りを楽しんでいる姿がとても印象的でした。
ブースにはドライフラワーだけでなく、
生花の販売も行われていました。
その場で選ばれた花が一本一本、
大切そうに手渡されていく様子が
とても印象的で、
生花ならではの瑞々しさや香りが、
文化祭の空間にやさしく溶け込んでいました。

ロスフラワーという
テーマでありながら、
「今、この瞬間に咲いている花を楽しむ」
という視点も同時に大切にされていて、
花を無駄にしないことと、
花のいまの美しさを味わうことが、
自然に共存しているブースだと感じました。
ドライフラワー、バスボム、生花。
それぞれ異なるかたちで
花に触れられるこの構成は、
訪れた人にとって、
花の魅力の幅や奥行きを体感できる、
とても豊かな体験だったように思います。

本来であれば廃棄されて
しまうかもしれなかった花が、
人の手を通して、体験になり、
記憶になり、誰かの一日を彩っている。
その光景を目にしたとき、
言葉にならないほどの感動を覚えました。
SDGsという言葉が広く
知られるようになった今、
大切なのは「知ること」だけではなく、
「実際に手を動かし、形にしてみること」
なのだと、改めて感じます。
今回の取り組みには、
環境のことを自分ごととして考え、
行動に移している
学生さんたちの姿がありました。

この経験が、参加した皆さんにとって、
将来の仕事や生き方、
ものづくりへの向き合い方を
考える小さなきっかけになっていたら。
そして花業界の未来にとっても、
こうした取り組みが
少しずつ広がっていったら。
そう願わずにはいられません。
このような温かく、
力強い時間に関わらせて頂けたことを、
心からありがたく感じています。
これからもタイムズユーは、
花を通して、人と未来を
つなぐお手伝いを続けていきたいと思います。
コメント