Christmas decorations for
SMOKE DOOR at
THE KNOT YOKOHAMA
深まる冬の夜に、
灯りと緑が寄り添うような
クリスマスの装飾を。
横浜・THE KNOT YOKOHAMA に
佇むレストラン
SMOKE DOOR。
薪の香りや炎の温度、木や土の質感。
この場所がもともと持っている
静かな力強さと、
どこか肩の力が抜けるような心地よさ。
そんな空間に寄り添うかたちで、
今年のクリスマス装飾を描きました。
目指したのは、
「特別」でありながら、
日常の延長にあるクリスマス。
きらびやかに主張する装飾ではなく、
その場に流れる時間を、
そっとやわらかく包み込む存在として。
天井から広がるグリーンには、
ユーカリやシダ、枝物を重ね、
小さなオーナメントと灯りを
散りばめています。
それらは視線を集めるためではなく、
会話や沈黙、グラスを重ねる音に
静かに寄り添うためのもの。

グラスを傾ける仕草。
ふとこぼれる笑い声。
ゆっくりと流れる夜の時間。
SMOKE DOOR で過ごすひとときは、
何かを急かされることなく、
その場に身を委ねる感覚があります。
料理の香りや音、
人の気配が重なり合い、
夜が自然と深まっていく。

クリスマスという季節を、
祝祭として強く演出するのではなく、
この場所の空気と調和させること。
それが、今回の装飾に込めた想いでした。
装飾はやがて片付けられ、
季節は次へと移ろっていきます。
それでも、
あの夜に感じた空気や光、
天井から落ちる緑の陰影は、
記憶のどこかに静かに残り続ける。
季節装飾は、
その瞬間だけのもの。
だからこそ、美しい。
SMOKE DOOR で過ごした
それぞれの夜が、
あたたかな余韻として
心に残りますように。
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