日々の制作に向き合い続ける中で、
気づけば6年という月日が
流れていたことに、
静かな感慨と深い感謝の
気持ちが込み上げてきます。
この一年も、さまざまな
ご縁や機会に恵まれ、
多くのブランドや企業の大切な
場面にお声がけいただきました。
展示会、百貨店、イベント、
発表会、PR空間など、
異なる世界観の中で花を通して
表現を担う機会が重なり、
そのたびに「花が空間にもたらす力」を
改めて実感する一年でした。
ご依頼くださる皆さまが、
世界観を任せてくださること。
完成した空間を前に
「お願いして良かった」と
言葉をかけてくださること。
そのひとつひとつが、
私を前に進める大きな支えになっています。
現場で感じた緊張や喜び、
達成感や反省など、
そうした細かな感情の積み重ねが、
今の X you の軸をつくってくれた
と感じています。
そして今日、この節目を迎え、
これまでの歩みを振り返るとともに、
これから続いていく未来に
静かに想いを向けています。
7年目は、積み重ねてきた経験を軸に、
新しい可能性へと踏み出していく
一年にしたいと思っています。
お花にまつわる領域に限らず、
そこで得た視点や感性が最終的に
X you のデザインへと還元されていくような、
新たな試みにも挑戦していくつもりです。
花の表現に深みを与えるヒントは、
時にまったく異なる世界に潜んでいる
と感じているからです。
X you が大切にしているのは、
空間に“意味”と“印象”を宿し、
ブランドや人の想いが最も
美しく立ち上がる瞬間をデザインすること。
そのための花の選び方、色の温度、
構図のバランス、余白の作り方——
細部へのこだわりこそが、
空間全体の完成度を決めると信じています。
装花は、ただ飾られるもの
ではありません。
場の印象を変え、
ブランドの価値を引き上げ、
そこにいる人の記憶に
そっと残る力を持っています。
その力を、これからも丁寧に、
誠実に届けていきたいと思います。
6年間、支えてくださった
皆さまに心より感謝申し上げます。
そして始まる7年目も、
一つひとつのご依頼に
真摯に向き合いながら、
花を通して世界観を
共につくるお手伝いを
させていただきます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
2024.11.17
X you
八木 務
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